信じるということ
わたしは人をすぐ信じる
信じたいから。
自分が信用しなければ、同じものは返ってこないから。
人を信じない人がわたしに言う
「裏切られて傷付くのが怖くないの」
たしかに裏切られて傷付くことはたくさんあった
それでも信じることをやめようとは思わなかった
じゃあ誰を信じる?
正しい人?長く時間を共にした人?嘘をつかない人?聖職者?
わたしは好きな人を信じる
信じたいと思った人をほとんど無条件で信じる
裏切られてもいいやって思った人を信じる
信じた自分を誇りたいから
信じることができた自分を誇りたいから
信じられる人だから信じたわけじゃない
ただわたしが信じたかったから信じた
裏切られて、傷付けられるとしても。
わたしはバカだから、信じてはいけない人を信じてしまうことだって少なくない
でもだからなんだっていうの
それでもいいと思った
たくさん傷付いた
それでも人を信じることをやめたくない
信じて裏切られてついた傷の数は 信じきれたという証になる
それはわたしの勲章だから
それはあなたの勲章になるから
ただ、これが本当に信用と呼ぶに値するのかは謎のままだ。